注文住宅にビルトインガレージを設置する際の注意点について解説!

公開日:2023/06/15   最終更新日:2023/04/28

ビルトインガレージ

注文住宅の建築を検討している方、ガレージの設置はどのように考えていますか?建物と別に駐車場をかまえる方法と、建物と一体化させる方法があり、どちらも一長一短です。

この記事では、ビルトインガレージのメリット・デメリットに加え、設置時の注意点について詳しく解説していますので参考にしてください。

そもそも「ビルトインガレージ」とは?

ビルトインガレージとは、住宅の1階部分にシャッターなどの仕切りを設置し、駐車するガレージのことです。車を身近に感じられるビルトインガレージは、車趣味の方にとってあこがれのガレージです。気軽に整備できたり、屋内から愛車を眺められたり、防犯上も有利な設計です。

コンパクトな土地でもガレージを設置できたり、多くの日光を取り入れられたりする住宅が実現できます。

このように、多くのメリットのあるビルトインガレージですが、デメリットを見込んで建設する必要があります。

多くの方にとって、住宅建設の費用は安くありません。安易に考えてビルトインガレージにして後悔することがないように、デメリットもしっかりと理解したうえで建設しましょう。

注文住宅にビルトインガレージを設置するメリット・デメリット

ビルトインガレージには多くのメリットがある一方で、デメリットもあるため、熟慮して建設する必要があります。メリットとデメリットを確認しておきましょう。

メリット

車を環境から守れることは大きなメリットです。車は基本的に屋外で使用されるため、常に風雨や紫外線にさらされています。屋外にある通常のガレージで保管すれば、汚れや劣化は避けられません。ビルトインガレージは住宅の1階部分に駐車するため、風雨や紫外線から車を守れます。

加えて、車で外出する際に雨に濡れず便利です。車で買い物をした場合、屋外のガレージであれば、買い物を抱えて屋内に駆け込まなければなりません。しかし、ビルトインガレージであれば室内に駐車するため、濡れることはありません。

子どもや車いすの方がスムーズに乗降でき大変役に立ちます。また、車趣味がある方にとって、大きな趣味のためのスペースができるのはうれしいでしょう。天候に関係なく大事なメンテナンスをしたり、眺めたりすることが可能です。

その他、車以外にも活用方法があります。ある程度のスペースが確保できるため、プロジェクターで映画を楽しんだり、かさばるアウトドアの装備などを保管したりするにも最適の空間です。

最後に、税制の優遇を受けられることをご存じでしょうか。

ビルトインガレージの面積が、住宅の延べ床面積の20%であれば、ガレージは固定資産税の評価対象になりません。つまり、ガレージの比率が大きいほど、住宅全体の固定資産税が下がります。趣味に重きをおいた住宅を検討している方は、ビルトインガレージを建設することで税制優遇が受けられるためおすすめです。

デメリット

ビルトインガレージにすると、住宅の構造が大きく制限されることがデメリットです。1階部分がガレージで占められてしまうため、居住空間の割合が減少します。また、大きな出入口の確保が必須であるため、壁や柱が少なくなり、木造建築では耐震性を確保するのが難しいケースも多いです。

したがって、特殊な工法を採用するため、建設費用は割高になる傾向があります。また、換気に注意が必要です。ビルトインガレージに溜まった排気ガスが屋内に流れ、快適に過ごせなくなる可能性があるためです。

注文住宅にビルトインガレージを設置する際の注意点

では、ビルトインガレージを設置するにはどのようなことに注意するべきでしょうか。よく調べずに設置すると、住宅性能に影響を与えたり、快適な住環境に悪影響を与えたりしかねません。ビルトインガレージ設置の注意点を確認していきましょう。

耐震性を確保する

ビルトインガレージで最も重要なことは、耐震性を確保することです。車1台であれば3〜3.5mほど、2台の場合はその2倍のスペースを確保しなければならず、壁や柱が不足します。とくに、車を2台駐車可能なビルトインガレージを建設する場合は、鉄筋コンクリートなど、頑丈さを確保できる工法を採用することが重要です。

間取りや設備をしっかり考える

ビルトインガレージで1階はほぼ埋まってしまうため、居住スペースが少なくなります。少ないスペースで快適に過ごせるよう、不便にならない間取りをよく考える必要があります。また、ガレージのサイズも、車の買い替えを考慮し、大きめに設計すべきです。

小さいサイズの車にあわせてガレージを設計すると、大きな車に買い替えられなくなります。加えて、雨に濡れないというビルトインガレージのメリットを活かすため、シャッターを電動にしましょう。ガレージのシャッターを手動にすると、帰ってきたときシャッターを開ける動作で濡れてしまいます。

換気扇を設置する

ビルトインガレージは、屋内にガレージが設置されている関係上、排気ガスが溜まりやすいです。屋内に排気ガスが移動しないように、換気扇を設置するとよいでしょう。

まとめ

ビルトインガレージのメリット・デメリットと、設置時の注意点について詳しく解説してきました。ビルトインガレージは、屋内に車を駐車できるガレージです。風雨から守ったり、雨に濡れずに乗降できたり、趣味のためのスペースにしたりと、メリットはさまざまです。

しかし、デメリットを考慮せず設計してしまうと、快適にガレージを使えないばかりか、日常生活にも悪影響を与えるため、よく考えて設置する必要があります。ビルトインガレージですてきな生活をおくりましょう。

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