注文住宅の外観デザインを決める際にチェックするべきポイントとは?
住宅の外観にはさまざまなパターンがあり、自分好みのデザインを選べるのが注文住宅の醍醐味ともいえます。ただし、自分の好きにできる一方で選択肢が多すぎて決められない、何が正解か分からないと悩む人も多いです。ここでは人気のデザインやチェックポイントなど注文住宅の外観デザインを決める際に役立つ情報をご紹介します。
注文住宅で人気の外観デザイン
注文住宅で人気のデザインは主に「モダン」「ナチュラル」「シンプル」の3つです。
「シンプルモダン」「ナチュラルモダン」などそれぞれの要素を併せたものもあるうえ、和モダンなどのパターンもありますが、もっとも多く採用されているデザインとして挙げられるのは「シンプルモダン」でしょう。シンプルモダンは凹凸の少ない直線的なシルエットで装飾も少なくスッキリとした都会的なデザインです。シンプルなので飽きませんし「昔流行ったデザインだよね」という時代と共に古臭く感じることもない点が魅力といえます。維持管理がしやすくメンテナンスの観点でもメリットのあるデザインです。
ナチュラルモダンは自然と調和するデザイン。木や石といった天然素材の質感を活かし、ベージュなど温かみがあり自然と調和するアースカラーが中心となることが多いです。
和モダンは伝統的な和のテイストと現代的な建築を融合させたおしゃれなデザインで、世代を問わず人気があります。明るくて温かみのあるプロヴァンスなどの南欧デザインはとくに女性に人気のあるデザインです。
注文住宅の外観デザインを決めるまでの流れ
注文住宅の外観デザインを決めるためにまずやることはコンセプトイメージを決めることです。色々なデザインテイストの住宅を見て、自分がもっとも好みと思うのはどのデザインか探してみてください。デザインコンセプトが決まると、だいたいの方向性が決まります。次に色選びです。色はメインカラーとサブカラーで選びます。
コンセプトイメージが決まっていれば、デザインごとに使われる色はだいたい決まっているので選択肢が絞られていて色も決めやすくなります。ナチュラルテイストの家であればホワイトやベージュ、モダン系ではブラックやグレーなどがメインカラーの主流です。北欧デザインやアメリカンデザインの住宅ではホワイトのほかにブルーやグリーンも採用されます。温かみのある雰囲気が好きな方はホワイトやベージュ、クールでスタイリッシュな家が好みという方は黒がおすすめです。真っ白や真っ黒は汚れが目立ちやすくメンテナンスが大変なのでオフホワイトやグレーなど少しくすんだ家が外壁にはおすすめ。
また、あまり多くの色を採用してしまうと落ち着かない印象の家になってしまうので、使用する色は2色程度で留めましょう。色は面積が大きくなるとより薄く見えるうえ、蛍光灯の下と太陽光の下でも違った見え方をします。完成した時に「イメージしていた色じゃない」と後悔しないよう、色を選ぶ際はできるだけ大きいサイズのサンプルを、太陽光で見てみましょう。
注文住宅の外観デザインを決める際にチェックするべきポイント
注文住宅の外観デザインは周囲の住宅で悪目立ちしないよう配慮しましょう。家を建てる場所によっては景観条例で使用していいカラーが限定されているエリアもあります。奇抜な色味で悪目立ちすると犯罪のターゲットになりやすいともいわれているのです。建築予定地周辺の住宅デザインを確認して調和するデザインを選ぶとよいでしょう。
また、家のデザインは自分の普段の好みと合わせたほうがよいです。手持ちの家具が洋風であれば、家も洋風デザインのほうがマッチしるうえ、着物や盆栽、琴、お茶など和の趣味があるなら和を取り入れた住宅デザインがよいでしょう。普段の暮らしで好んで使用しているものと調和するデザインを選ぶのがおすすめです。覚えておきたいのはその家で何十年も暮らすということ。一時的な流行をデザインに取り入れてしまうと、10年もすれば飽きたり古く感じたりするようになります。年月が経ってもずっとお気に入りの家であり続けるデザインかどうかを考えて判断しましょう。
メンテナンスのことも考慮しましょう。真っ白な家は、新築直後は素敵ですが日の当たりにくい北側にはカビや苔も生えやすく、汚れも目立ちやすいのでこまめなメンテナンスができるのかという点も考慮して採用を決めてください。黒い家は暑くなりやすいということも覚えておくとよいでしょう。外観にこだわりすぎると予算オーバーの原因にもなります。将来のメンテナンスのこと、家づくり全体の予算のことなど視野を広くもってデザインを決めていくのが後悔しないポイントです。
まとめ
外観デザインは家づくりにおける大切な要素です。長く暮らすことを考慮して、シンプルやナチュラルなど、飽きにくくメンテナンスにもお金や手間がかかりすぎないデザインを選びましょう。こちらで紹介したフロー通りに進めていけばデザインで大失敗ということにはならないはずです。家族やハウスメーカーとも相談しながら、自分好みの外観デザインの家にしてください。