注文住宅に庭を設けるメリット・デメリットについて解説!
家に庭があると、さまざまな楽しみ方が可能です。バーベキューをしたり、花を植えたり、子どもと遊んだり。庭には多くのメリットがありますが、デメリットも考慮して設ける必要があります。この記事では、庭を設けるメリット・デメリットについて詳しく解説していますので参考にしてください。
注文住宅に庭を設けるメリット
庭があることで、日常生活が豊かになり、環境もよくなります。庭をつくることのメリットを確認していきましょう。
子どもの遊び場になる
庭は、小さな子どもにとっては格好の遊び場です。車や他人が入ってくることがないので、安心して遊べます。土いじりをしたり、昆虫を捕まえたり、自転車を乗り回したり、遊び方は多岐にわたります。木を植えている場合、春や夏には昆虫がやってきて、追いかけて遊ぶことが可能です。
また、バーベキューやプールなどのアウトドア機材を用意することで、家にいながら非現実を味わえます。さらに、秋や冬は両親と走り回ったり、雪だるまをつくったり、大いに楽しめるでしょう。
家庭菜園が可能
庭に鉢を置き、花、樹木を植えることで、家庭菜園やガーデニングを楽しめます。新緑や花を見ると落ち着いたり、気分が高揚したりするとともに、成長していく姿を楽しめるでしょう。
また、花や樹木が元気な時期はもちろん、冬場のもの悲しい景色も風情があり、美しいものです。庭は、一年を通して四季を楽しめる空間です。生活空間から少し目を移すと、自然豊かな趣味の空間が広がっているのもよいではないでしょうか。
住宅環境がよくなる
庭をつくることによって、住宅と外部の間にスペースが生まれます。スペースは風の通り道となるため、住宅の湿気を排出することが可能です。夏は、風のおかげで温度が上がりにくくなるため、快適に過ごせます。また、晴れた日に洗濯物を乾かすスペースが豊富に確保できるため、部屋干しにより湿気がたまることもありません。
注文住宅に庭を設けるデメリット
庭をつくることには多くのメリットがありますが、よく考えて設置しなければ生活がしづらくなってしまいます。とはいえ庭をつくったのに、失敗して後悔することになっては本末転倒です。庭のデメリットを考慮しないと失敗につながりかねません。
費用がかかる
庭をつくると、注文住宅だけのケースとくらべて庭の分の土地代が多くかかります。また、庭にはいろいろな設備を設置します。外からの目線を隠す塀は必須でしょう。ガーデニングをするためあれば水道や物置が必要です。
必要に応じて土、渡り石、人工芝などを設置することになり、追加で費用がかかります。また、樹木を刈ったり防虫対策をしたりと、庭のメンテナンスにお金がかかります。人の手も必要で忙しいなかでのメンテナンスは、庭の広さによっては大きな負担です。
住宅のスペースが減る
土地の大きさが決まっている場合、庭をつくると住宅のスペースが減少します。より豊かな生活を目指して庭をつくったにもかかわらず、住居が狭いため、快適な生活ができないとあっては本末転倒です。
虫、動物が増える
樹木や土、草などにより、多くの虫が発生するケースもあります。さらに、虫が多く発生することは、虫を補食する動物が寄ってくるということでもあります。庭をつくったことで、虫をねらった野良犬や野良猫の通り道になり、ふんなどで悩まされる可能性もあります。
外から見えやすい
庭をつくると、見通しがよくなり、生活している姿が見えやすくなります。塀を設置するなど、プライバシーを守る対策が求められます。
庭をつくる際に意識するべきポイント
庭をつくるときは、デメリットを考慮した対策を施さなければなりません。注文住宅は大きな買い物であるため、注意点を意識しながら慎重に設計しましょう。
用途と予算を決める
庭をつくる場合、まずどのように使用するのかを決めましょう。バーベキューやプールなど、多目的なイベント用であれば、ウッドデッキの設置が必要です。子どもの遊び場にするなら、けがしにくいように芝生がよいでしょう。ガーデニングをする場合には水道が必須です。
用途により設計が決まるため、まず用途を明確にしましょう。また、庭の設置には多くのお金がかかります。住宅の間取りや機能に優先して予算を使い、日常生活に支障がでないことを確認してから、余裕がある範囲で庭の設計を考えるべきです。
メンテナンスができること
庭は設置して終わりではありません。雑草は放置すると生え、虫も許容量を超えて発生するおそれもあります。家庭菜園やガーデニングは、生き物である植物を相手にするため、世話ができなければたちまち枯れてしまうでしょう。そうならないように、日頃のメンテナンスが必要です。メンテナンスに時間が割けないようなら、庭の設置を控えるべきでしょう。
防犯とプライバシーを意識する
平和な日常生活を守るように防犯意識は重要です。容易に進入されないように、塀の設置は必須でしょう。さらに、侵入されたときのことを考えて、音が鳴るように砂利を敷き詰めるのも効果的です。
一方で、高い塀で中が全く見えないのも問題です。外から不審者が隠れてしまうと、防犯上よくありません。外から見えすぎるのもプライバシーが守られず、ストレスになるため、適度に隠れる程度にとどめるのが重要です。
まとめ
庭を設けるメリット・デメリットに加え、庭をつくる際の注意点について詳しく解説しました。庭を設置することで、生活に潤いをもたらします。子どもの遊び場や、ちょっとしたイベントに使用でき、季節ごとに違った姿で楽しませてくれる空間として重宝するでしょう。
また、家庭菜園やガーデニングができるように設計することで、一生物の趣味として楽しめます。しかし、庭の設置には多くのお金がかかるとともに、メンテナンスが必須です。雑草対策や虫対策がかかせません。庭の設置で発生するデメリットをしっかりと考慮する必要があります。