地震に強く、長持ちする家を建てたい!壁にはダイライトを使うのがおすすめされる理由
耐震性やシロアリの防除、湿気による結露、耐火性、シックハウス対策など、家づくりの際に気を配りたいポイントはたくさんありますよね?それらの悩みが一気に解決する魅力的な建材、それがダイライトです。この記事では、ダイライトの特徴について紹介します。家づくりにダイライトの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ダイライトと呼ばれる建材っていったい何?
そもそもダイライトとは、何のことでしょうか?ここではダイライトと呼ばれる建材について、まとめます。
■耐震ボードの1つ
ダイライトは耐震ボードの1つで、壁の下地にも使われることの多い建材です。ロックウールと呼ばれる鉱物繊維と、火山性のガラス質堆積物質でできています。なお、ロックウールは鉱石母岩の鉱物成分などを含む物質(鉄鉱スラグ)から、そして火山性ガラス堆積物質は火山灰や細かい軽石からなるシラスが主な成分です。
■種類は5つある
ダイライトは大建工業株式会社が開発した製品で、種類は5つあります。すなわち耐力クロス下地材であるダイライトMU、外壁耐力下地材であるダイライトMS、ダイライト軒天30、ダイライト軒天井材であるダイライト軒天45、ダイライト耐震かべであるかべ大将の5つです。
ダイライトにはどんな特徴があるの?
ダイライトがどんな建材なのかわかってきたところで、次はダイライトの特徴について見ていきましょう。
■加工がしやすい
ダイライトは1平方メートルにつき4~5kgと軽量で、柔軟性もあるため加工しやすいというメリットがあります。たとえば、パネル施工で必ず発生する切断・切り欠き・穴あけといった工程が、簡単にできるのです。よって、変形敷地や狭小敷地に家を建てるときにもよく用いられます。
■使われやすい場所は?
耐震ボードや壁の下地として使われることの多いダイライトですが、他にもよく使われる場所があります。それは、ホールや店舗内の内装材です。その他、長期保管が必要なものをキレイなまま残しておく場所にも向いているため、博物館や美術品、倉庫などの壁材としてもよく使われています。
■災害対策ができる
ダイライトは耐火性に優れているため、火災が起きても焼け落ちる心配がありません。また、日本は地震の多い国ですが、ダイライトは耐震性にも優れています。全体的に力が分散される面材のため、水平方向の力に強くて壊れにくいのです。よって、「横揺れに弱い」といわれがちな木造住宅でも、建物の破損や倒壊を防ぐことができます。
■デメリットはあるの?
メリットの多いダイライトですが、やはりデメリットもあります。それは、木製の耐震ボードよりも高い点です。ただし、もともとダイライトを標準仕様とする住宅もあるので、それほど気にする必要はありません。
また、ダイライトの施工法には細かい規定があり、それを遵守しなければ「効果を発揮できない」という注意点もあります。よって、ダイライトを使った施工をする際は、きちんと実績のある施工会社を選ばないといけません。
ダイライトは環境にも配慮された建材
その他、ダイライトは環境にも配慮された建材だといわれています。どんな根拠があって、「ダイライトは環境に配慮されている」といえるのでしょうか?
■木材を使わず森林保護に貢献
ダイライトの材料の1つである鉱物繊維は、製鉄後のスラグを再利用しています。木材を使わないため森林を伐採する必要がなく、森林保護にも貢献しているのです。
そして、素材的に有害物質を出すこともないため、空気を汚す心配もありません。また、断熱性にも優れているためCO2削減にも有効だといえます。現存する資源を有効活用し、環境に配慮した家づくりにダイライトはぴったりです。
■経年劣化を防ぐことができる
ダイライトは湿気を放出しやすい特性を持っているため、結露がしにくいです。また、構造用合板の約3~4倍の透湿性を誇るため、湿気による経年劣化や腐食の心配がありません。さらに、材質も無機物のため木材のような腐食がなく、シロアリ被害が起きることもありません。
■住む人に優しい
ダイライトは透湿性に優れており、低ホルムアルデヒドなおかつゼロアスベストのためシックハウス症候群対策にも使えます。また、断熱材を入れやすい構造にもなっているため、「夏涼しく、冬暖かい家」を造りたいときに有効です。
ダイライトの特徴や魅力、使われやすい場所などを紹介しました。その他、ダイライトは加工のしやすさから自由な間取りを選びやすく、窓の数や大小なども好きなように決められるため、開放的で明るい快適な家づくりにも向いています。とくに、天井が高い家の耐震ボードや壁下地としても、広く活躍しています。長く暮らしていくマイホームだからこそ、環境と人に優しく、経年劣化も少ないダイライトを試してはいかがでしょうか?