注文住宅にウォークインクローゼットを設置するメリット・デメリット!

公開日:2022/09/15   最終更新日:2022/09/16

注文住宅にウォークインクローゼット

衣類や家具の収納先としてウォークインクローゼットに注目が集まっています。利点ばかりに目がいきがちですが、デメリットはないのでしょうか。今回はウォークインクローゼットの種類やメリット・デメリット、そして設置する際に注意すべき点について分かりやすくご説明します。

そもそもウォークインクローゼットとは?

クローゼットのなかでも人が出入りできるサイズのものをウォークインクローゼットといいます。

ウォークインクローゼットの内部にはハンガーパイプや棚が設置されていることが多く、衣服を収納できるほか広さによっては家具や家電も収納することができます。ウォークインクローゼットの出入り口には扉がついていることが一般的です。

また出入り口が複数あって通り抜けが可能な「ウォークスルークローゼット」も、ウォークインクローゼットの扱いになります。

ウォークインクローゼットのタイプ

ウォークインクローゼットは大きく4種類のタイプに分かれます。

​​Ⅰ型

Ⅰ型は通路の片側にハンガーパイプや棚が位置しているタイプになります。少ないスペースでも効率的に衣類などを収納することができ、設置費用も比較的安価です。

収納スペースが1列にまとまっているため収納物が見やすいですが、大型家具などの収納には不向きになります。

Ⅱ型

Ⅱ型は通路の両側に向かうようにしてハンガーパイプや棚が位置しているタイプです。たとえば片側が夫、もう片側が妻というように使い分けることで、収納物の管理がしやすくなります。

Ⅰ型よりも多くのものを収納できますが、設置に必要なスペースも大きくなります。

コの字型

コの字型は通路の両側と奥の壁の合計3面にハンガーパイプや棚が位置しているタイプになります。ウォークインクローゼットの種類の中で、最も収納量の多いレイアウトです。そのぶん設置にはⅡ型以上のスペースを要します。

L字型

L字型は奥と左右どちらかの壁2面にL字になるようにハンガーパイプや棚が位置しているタイプです。十分な設置スペースを確保できない場合でも、効率よく収納できます。

注文住宅にウォークインクローゼットを設置するメリット・デメリット

ここからはウォークインクローゼットを設置するメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリットについて

ウォークインクローゼットのメリットの1つめは収納先に困らなくなることです。人が入れるほどの大きさがあるため、衣類だけでなくスーツケースやテニスバッグ、楽器も置くことができます。

また冬季に扇風機、夏期にはファンヒーターといった季節家電を収納することもでき、ほかの居住スペースを広々と使うことができます。

2つめは面倒な衣替えの手間がなくなることです。ウォークインクローゼットは広い収納スペースを有効に使って、衣類を季節ごとに分けて整理することが可能です。季節が変わるごとに、奥からオンシーズンの服を取り出すといった手間がなくなります。

3つめは柔軟な使い方ができることです。十分なスペースがあればクローゼット内部で着替えたり、机を置いて書斎として利用したりすることもできます。

また急な来客があった際、散らかっている子どものおもちゃもウォークインクローゼットの中に入れて扉を閉めれば、お客様に生活感を見られることはありません。

デメリットについて

ウォークインクローゼットのデメリットの1つめは、設置するためのスペースが必要になることです。人が出入りできるほどの空間が必要となるため、通常のクローゼットや押し入れよりも設置に広いスペースを見積もらなければなりません。

2つめは雑然とした収納になってしまう可能性があることです。広い収納スペースがあるからといって、思いがけずたくさんの衣類や家具をつめ込んでしまい、かえって収納が雑然としてしまうことがあります。

人が出入りする部分にまでものを置いてしまうと、掃除が難しくなり衛生的にもよくありません。そうならないために不用品は定期的に捨てるなど、整理整頓が必要になります。

注文住宅にウォークインクローゼットを設置する際の注意点

ウォークインクローゼットの設置を検討する際、3つの注意したい点をご紹介します。

動線を意識する

家族みんなの衣類を収納する場合、全員が収納物を取りに行きやすい場所にウォークインクローゼットを置くことで利便性が高まります。家族の動線を意識して、使い勝手のよくなる場所に設置するようにしましょう。

適切な大きさを選ぶ

ウォークインクローゼットの収納量はその大きさに比例して上がりますが、それに応じてほかの居住スペースが狭くなります。将来の家族構成も見据えた最適なサイズを計算して、居住スペースを圧迫しないように気をつけましょう。

換気方法を検討しておく

ウォークインクローゼットは構造上、空気がこもりやすいため換気を怠ると衣類にカビが生える可能性があります。

換気方法について設置の検討段階から考えておきましょう。窓や換気扇などの設備をつける方法もありますが、予算の都合がつかない場合は除湿剤を置くのも1つの手です。

まとめ

今回はウォークインクローゼットの基礎知識やメリット・デメリット、そして設置する際の注意点をご紹介しました。

ウォークインクローゼットはさまざまなタイプがあり、使い方も人それぞれです。将来の生活スタイルもイメージしたうえで、自分にぴったりのタイプを選ぶことが大切です。

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